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2026.07.15/TECH

🖥️秋葉原の中古PCが自宅サーバーに!Proxmox導入からUbuntu構築まで

この記事でわかること

先日、秋葉原をぶらついていたら、中古ショップの片隅で妙に元気そうな中古デスクトップPCと目が合ってしまいました。気づいたらレジに並んでいたわけですが、せっかくなので自宅サーバーとして活用することにしました。

この記事では以下がわかります。

  • 自宅サーバー用に中古PCを選ぶときの視点
  • 仮想化基盤 Proxmox VE の導入手順
  • Proxmox 上に Ubuntu Server の仮想マシンを構築する流れ

「余っているPCがある」「秋葉原で衝動買いしてしまった」そんな人の背中を押す内容です。

秋葉原で見つけた「サーバー向き」なPC

自宅サーバーに求めるのは、派手なスペックよりも安定性と省電力性、そして拡張性です。中古PCを選ぶときは、以下あたりをチェックすると失敗しにくいです。

項目見るポイント
CPU仮想化支援(VT-x/AMD-V)対応か。世代が新しいほど省電力
メモリ最低8GB、できれば16GB以上。増設スロットの空きも確認
ストレージSSD搭載が理想。空きベイやM.2スロットがあると拡張しやすい
ネットワーク有線LAN(1Gbps以上)があると安定
静音性・消費電力24時間稼働を前提に、うるさすぎ・熱すぎないか

今回発掘したのは、第8世代Core i5・メモリ16GB・SSD 256GBという、家庭内サーバーには十分すぎる一台でした。中古とはいえ、こういう「元ビジネス向けデスクトップ」は堅牢で狙い目です。

Proxmox VE とは何者か

Proxmox VE(Virtual Environment)は、オープンソースの仮想化プラットフォームです。ざっくり言うと、1台の物理マシンの上で複数の仮想マシン(VM)やコンテナ(LXC)を動かせる、自宅サーバーの母艦のような存在です。

特徴を挙げると、

  • KVMによる仮想マシンと、LXCによる軽量コンテナの両方を扱える
  • ブラウザから操作できるWeb管理画面が用意されている
  • Debianベースで、Linuxに慣れていれば内部もいじりやすい
  • 無償で利用できる(有償のサポート購読もある)

1台の物理PCに複数のOSやサービスを同居させられるので、「Ubuntuで開発環境、別のVMでファイルサーバー」といった使い分けが気軽にできます。

物理PCの上でProxmoxが複数の仮想マシンを動かす構成図

Proxmox VE のインストール

インストールメディアの準備

まずは公式サイトからProxmox VEのISOイメージをダウンロードします。次に、USBメモリへ書き込んで起動用メディアを作ります。書き込みツールはいくつかありますが、クロスプラットフォームで使える balenaEtcher などが手軽です。

Linux/macOSであれば dd コマンドでも作成できます。書き込み先デバイスを間違えると別のディスクを壊すので、デバイス名の確認は慎重に行ってください。

# /dev/sdX は実際のUSBメモリのデバイス名に置き換える
sudo dd if=proxmox-ve.iso of=/dev/sdX bs=4M status=progress oflag=sync

BIOS/UEFIの設定

PC起動時にBIOS/UEFI画面へ入り、以下を確認します。

  • 仮想化支援機能(Intel VT-x / AMD-V)を有効化
  • USBメモリを起動順の先頭に設定

インストールウィザード

USBから起動すると、Proxmoxのインストーラが立ち上がります。基本的にはウィザードに沿って進めるだけです。

  1. インストール先ディスクの選択(サーバー用の内蔵SSDを指定)
  2. 国・タイムゾーン・キーボードレイアウトの設定
  3. 管理者パスワードと通知用メールアドレスの入力
  4. ネットワーク設定(ホスト名・IPアドレス・ゲートウェイ)

ここで設定するIPアドレスは、後でWeb管理画面へアクセスするために使います。家庭内で固定IPにしておくと迷子になりません。

インストールが完了して再起動すると、コンソールに管理画面のURLが表示されます。

https://192.168.1.50:8006

同じネットワーク上のPCからブラウザでこのURLを開き、ユーザー名 root とインストール時のパスワードでログインします。自己署名証明書のため警告が出ますが、自宅利用なら続行して問題ありません。

Ubuntu Server の仮想マシンを構築する

Proxmoxの管理画面に入れたら、いよいよUbuntuの仮想マシンを作ります。

ISOイメージのアップロード

まずUbuntu ServerのISOをProxmoxに取り込みます。管理画面左のストレージ(通常は local)を選び、「ISO Images」タブからアップロードします。回線が速ければ、Proxmox側から直接URLでダウンロードする方法も便利です。

仮想マシンの作成

画面右上の「Create VM」ボタンから、ウィザードに沿って設定します。目安は次の通りです。

設定項目おすすめ値補足
OS先ほどのUbuntu ISOGuest OSはLinuxを選択
SystemデフォルトでOKUEFI起動にする場合はOVMFを選択
Disk32GB以上用途に応じて増やす
CPU2コア以上ホストの範囲内で
Memory2048MB以上用途次第で増減
Networkブリッジ(vmbr0)家庭内LANに直接つながる

作成後、VMを選択して「Start」で起動し、「Console」タブを開くと、見慣れたUbuntuのインストーラが表示されます。あとは通常のUbuntuインストールと同じ流れです。

初期設定とSSH

インストールが終わったら、まずはパッケージを最新化しておきます。

sudo apt update && sudo apt upgrade -y

SSHで管理したい場合は、OpenSSHサーバーを導入します(インストール時に有効化していれば不要)。

sudo apt install -y openssh-server
sudo systemctl enable --now ssh

これで、母艦のProxmoxと、その上で動くUbuntuサーバーという二段構えの環境が完成です。

PC調達からUbuntu構築までの流れ

運用でおさえておきたいポイント

最後に、自宅サーバーを長く運用するためのちょっとしたコツを挙げておきます。

  • バックアップを習慣に: ProxmoxにはVM単位のバックアップ機能がある。定期的に取得しておくと安心
  • スナップショット活用: 大きな変更前にスナップショットを取れば、失敗しても巻き戻せる
  • 消費電力と発熱に注意: 24時間稼働なら電気代とホコリ対策も現実的な課題
  • 外部公開は慎重に: 自宅サーバーを外からアクセスさせる場合、ファイアウォールやVPNなどセキュリティ設計を忘れずに

まとめ

秋葉原で衝動買いした中古PCも、Proxmoxを入れれば立派な仮想化サーバーに生まれ変わります。

  • 中古PCは仮想化対応・メモリ・拡張性をチェックして選ぶ
  • Proxmox VEを入れれば、1台で複数のVMやコンテナを運用できる
  • Ubuntu Serverの仮想マシンはウィザードに沿えば手軽に構築できる

物理PCが1台あるだけで、開発環境からファイルサーバーまで自由に遊べるのが自宅サーバーの醍醐味です。押し入れに眠っているPCがあるなら、ぜひ一度サーバー化に挑戦してみてください。